■阪口涯子の俳句

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● 黒の回想 わが俳句遍歴 (10)


          黒の回想 わが俳句遍歴 (10)
  
     
     1月6日(日)ーーー雨 つづき

 ぼくの句は当時のジャズを新しく見直したいその願望や発見を問うつもりであったのだが、早速、

禅先生にやられてしまった。「ジャズ清く」はよろしい。だが茶房は白いものと決まっている。「白い

茶房」とは何事だと。僕はなるほどと禅先生の眼に感服した。ずっとあとで又考えた。禅先生は茶房

は白いものと決まっていると云ったが、実は、こんな場合「白い茶房」で逃げたら句が軽くなってし

まう、句全体がこれではぶっこわれる。お前もっと勉強せよと禅先生は云いたかったのだなァと。片

倉ビル六階での件はそのすぐあとの出来事である。そのころ又、家の事情などがうまく行かず心弱

く不眠の夜が続いていたせいか、

          
           弱虫に夜光時計の闇ちさく

           弱虫はシーツが光る夜を知った

 などの句がある。

               *実験室よさらば*

           
           実験室古りぬピペット光垂れ

           けだものの臓腑磨りし日日に背き

           木椅子佗し重湯煎(じゅうとうせん)を唄はする

           たそがれは試薬の列にのびて来る

 
 この一連、医学の実験室など知らない者にとっては糞面白くも何ともないと「天の川」の内側から

たたかれてしまった。

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  1. 2006/01/21(土) 07:44:50|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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