■阪口涯子の俳句

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● 黒の回想 わが俳句遍歴 (16)


  写真「夏みかん」 2006.1

 
         黒の回想 わが俳句遍歴 (16)


   3.20(春分) 

 少し体調をこわしてペンをとめてる中に、すっかり春になってしまって庭の加茂木阿弥の沢山の蕾が

一斉にほぐれはじめた。この関西の白椿の苗木を植えてから十五年も経つであろうか。
 
椿は生長の遅い木でまだ高さも幅も一メートル位い、その豊かなしべとそれを包む乳いろの弁とのバラン

スが見事である。その百個の蕾がいっせいにほぐれはじめた。わが怠慢を叱るように。

 

 昨秋遠賀川の片山花御史を訪れた時、禅寺洞の代表作は何だろうと尋ねたら「ほら涯子も書いている

よ」と鹿児島の「形象」1967年(昭和42年)三月号の特集禅寺洞研究をすぐ出して呉れた。

その中に「私の禅寺洞二十句」という欄がある。それを書いていてるのは、三谷昭、金子兜太、阪口涯

子、北垣一柿、片山花御史、前原東作の六名、涯子以下は「天の川」出身だが、三谷、金子以外の四名は

「天の川」の縁故者ということになってる。その選句が実にまちまちなんです。六名が選んで最高点が三

点、次は二点。

 
三点句    昭、一柿、花御史      ●海苔買ふや追はるる如く都去る

 
二点句    昭、涯子          ●千人針 舗道の灼けに 鈴懸の下に


       昭、東作          ●コーヒーのんでねむらない夜のおかめこほろぎ


        兜太、一柿         ●ごきかぶり 白きタイルに 医師が追いぬ


兜太、東作          ●空に描いた赤い魚 落葉期がきている

 
        兜太、花御史        ●丹頂の白さが胡粉のやうな昼だ


       一柿、花御史         ●黄沙 もう降ってはゐない 花のしろさ


       花御史、東作         ●土古く渡来の鶴をあるかしむ

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  1. 2006/02/02(木) 07:56:16|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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