■阪口涯子の俳句

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●  黒の回想 わが俳句遍歴 (17)


 

         黒の回想 わが俳句遍歴 (17)


   3.20(春分) つづき

など。禅寺洞はホトトギス俳句、新興俳句、口語俳句を遍歴した、俳暦ふるく、変転めまぐるしい

作家であるから、その中から二十句を選べと云われると誰しも何処に重点をおいていいのか困ってしま

う。兜太は割に感覚的でそして重い句を選んでいる。前記の外に、


            雲黒(あお)く にほへり 麦を蒔く人ら

            飯くへり 地球は 蒼くかたむけり

            冬菜たち 手をあげ あらあらしい朝日です

            空うすし 鳥人 いまは地にたてり

など。

 北垣一柿は「阿久根の鶴」から十句を選んでいる。この「鶴百句」は昭和十六年の作品だ。新興俳句弾

圧時代のさなか、禅寺洞は鹿児島県阿久根に行って数時間の見聞や印象の中でこの百句を物したという。

多力者だ。

 そして、僕は、単なる花鳥とは謂はないが、彼がある種のカムフラージュをしたのではないか、「天の

川」を救うためにある種の「逃げ」をうったのではないかと、今ひそかに思うのだが、一柿、も花御史

も、そんなことはそれを否定するであろう。<ひねくれた涯子>の推理。そのひねくれ故荷か、「私の禅

寺洞二十句」にぼくは他の誰も入れていない「白馬」八句を入れた。


             ごみ車 さだかに 白馬ひいてくる

             まぼろしのように 白馬がいく ごみ車がいく

             白馬 ごみ車をひいていく かえりみる人もない

などの八句。これは昭和二十八年の作品だ。            

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  1. 2006/02/04(土) 08:52:52|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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