■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (22)


写真 「温室のジャングル」 2005.5.3


         黒の回想 わが俳句遍歴 (22)

 6・7(土)--つゆの霽れ間  つづき

と、それは続いている。吉岡禅寺洞年譜によれば「天の川」に「心花集」という無季俳句欄が出来たのが

昭和十年四月号からであるから、ヤコブのは一年余りそれより早い。そして昭和十一年(1936)の

秋、禅寺洞は日野草城、杉田久女とともに「ホトトギス」同人を削除されている。


神崎縷々は九大法科を出た人とばかり思っていたら、彼は東京高等商業(いまの一橋大学)出身者で銀行

員や商社員をつとめたあと九州小倉で自己の神埼商会を創立している。


句集の見開きに、眉長く鼻隆く、男性的でそして神経質らしい彼の写真が載っている。「天の川」編集部

から手を引いたあとであろうか、不器男句集を出したり、縷々句集を出したり、それを次の篠原鳳作たち

につないだその接点で横山白虹はいい仕事をしている。



 さっき縷々の「ヤコブ」の句が無季俳句の走りではなかったかと書いたが、これは我ながら少し怪しく

なった。その昭和九年には調べてみると、棚橋影草にも、

              久保教授告別臨床講義

          撮影の灯をあつめたりヰノクボに

          生々と十六ミリの音ぞ流るる

などの作があるし、篠原鳳作が書いた、あの有名な「海の旅」。

          満天の星に旅ゆくマストあり

          しんしんと肺碧きまで海の旅

          幾日はも青うなばらの円心に

も昭和九年に発表されているし、他にも調べると新事実は出るかも知れない。何れにしても「天の川」に

無季俳句が発芽したのは昭和九年、その新しい勢いに押し出された昭和十年の無季の「心花集」欄新設で

あったのであろう。

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  1. 2006/02/14(火) 08:15:23|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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