■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (28)


 写真 「阪口涯子・79歳」 1981・7
 生前、お葬式の遺影に希望。「航海日誌」に掲載の写真。



         黒の回想 わが俳句遍歴 (28)

6.15(日)--つゆの霽れ間  つづき

鳳作や窓秋や赤黄男や、三鬼やその他数名の秀作を例にあげて大いにエスプリ・ヌーボーについて説いた

積りだったが、それを聴いた僕の所の看護婦曰く、

「先生いろいろ話されたが私には『こおもりは月夜の襁褓(おむつ)嗅ぎました』だけが耳に残っただけです。」

勿論元句は「かはほりは・・・・・」だが、僕は「こおもりは・・・・・」にした。

ラジオ放送だもの。鳳作の「赤ん坊」はⅠⅡⅢと続いていて全部で十七句ある。

            にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき

            赤ん坊を泣かしおくべく青きたたみ

            泣きじやくる赤ん坊薊の花になれ

            赤ん坊の蹠まつかに泣きじやくる

            指しやぶる音すきすきと白き蚊帳

            かはほりは月夜の襁褓嗅ぎました

            みどり子のにほい月よりふと白し

などが僕は好きである。「天の川」昭和十一年八月号にそれは載っている。鳳作が編集長をやっていた鹿

児島の「傘火」(選者白虹、ある欄は三鬼)に同年九月号に発表したⅢの中の四句は少し句格が落ちてる

ように思はれる。この一連を発表した九月鳳作は心臓麻痺で急逝している。


昭和四十六年九月号の「俳句研究」(鳳作特集号)に鳳作の一句を問はれた時も僕はこの「かはほり」の

句をあげたはずだ。

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  1. 2006/02/28(火) 08:02:37|
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