■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (37)


写真 「花韮」 2006・3・15 今年初咲き・うちの軒下にて。
    左の花の茎のように見える太い物体は木賊(とくさ)です。



            黒の回想 わが俳句遍歴 (37)

7.19(土)20(日)      「天の川」 つづき

        ピペットを吸ひ半獣の身をおもふ

        気圧計を読めば疲労の天垂り来


             北垣一柿を訪ふ

        時計の面ただに白くも家兎を殺す


             或日の自画像

        かたくなに学遂げんとすめしひつゝ

        あられなく明に飢ゑたる書を重ぬ

 これは昭和十二年の作品だ。


 盲いつつ、こころ半獣ともなって学を追う彼には、その針などすでに見えず、
時計とは単に白い面であったのだ。
そして彼は有明海にしか棲んでいない、古代生物のめくわじゃ・りんぐらあ(三味線貝)の
呼吸形態が鉄ー酸素によるものではなく鉄の代りにそれがアンチもニーか何かではないのかと、
その大発見を夢見ていたのだが・・・・・。同じ十二年の作品。

      
            蝙蝠・五句   

         蝙蝠の空濃く白亜つられてゐる

         蝙蝠にエホバがつくる街未だし

         蝙蝠が戯(ざ)れサイレンは皆違(たが)へり

         蝙蝠が戯れし汽笛がきいろなる      

         蝙蝠に灯のくまどりのたゞ固く

これは影草作品の一つの頂点だとぼくは考える。        

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  1. 2006/03/18(土) 08:31:06|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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