■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (39)




写真 「水仙」 2006.3.20




            黒の回想 わが俳句遍歴 (39)

7.27(日)   

 北垣一柿のこと
 一柿は医学部を昭和九年に卒業しているから影草やぼくからそれは八年あとということになる。
白虹が去ったあと「天の川」の編集は影草や一柿が昭和七年頃からやっていたことになる。

はじめは影草が主で、まだ学生だった一柿が副ということだったのだろうが、影草が明を失い、
ぼくが福岡に帰っていた、昭和十年から昭和十二年頃は一柿を軸にして禅先生の二女すみ子や

九大の学生達の手でその編集はなされていたと思う。
その学生たちの中に、今鹿児島で「形象」を出している前原東作が居たことになる。
 
 一柿には、さっき書いた影草の句集『洲』と同じ装釘の『藻』をはじめとした最近出した『凡夫』
まで四冊の句集があり、すでに七十数号を重ねている月刊の小雑誌「俳句通信」がある。

 『藻』から

             たそがれは路次の子供の眸から来る

             落日が路次にのびつつらんざつな

             落日が子等の手足をよごしたる

             路次暮れて子等の世界が落ちてくる   (昭和十一年)

 一柿二十七歳の作品である。この純粋叙情の質の高さは他にくらべるものとてすくない。
当時山口聖子がこの一連の作品を激賞したとか聞くが、今もこの句を読めば、
一管のオーボエに托されたモーツアルトのメロディをきく想いが僕には湧く。

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  1. 2006/03/22(水) 07:58:37|
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