■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (41)


写真 「旅人の木」 2006・3・21 フラワーワーガーデン温室にて



          黒の回想 わが俳句遍歴 (41)

7.27(日)  つづき  



 この「銃後」を書いたころ、一柿はずっと「天の川」編集部に居たので新興俳句弾圧の気配を
すばやく察知していたに違いない。

この手の批判的作品を続けては書いていない。
そして昭和十五年だったか、大連から一寸帰郷して九大に立寄った僕に

「用心した方がいいですよ」と云ったことは前に書いた。

 北垣一柿は寡黙し踏晦し、戦争中は殆どペンを折っている。その踏晦の一編。

              めくわじゃ・りんぐらあ

              ー棚橋影草を咏うー  
  
         めくわじゃに血がある垂れて手をぬらす

         めくわじゃのさびしいいろを手にのせる
   
         めくわじゃをかたり蒼海をまぶたにする

         めくわじゃのつぶやきをひとりかみしめる

         めくわじゃは生きている人も生きている

           (註・ めくわじゃ・りんぐらあは九州有明海の特産三味線貝。影草の研究の対象)    

敗戦後沈黙の殻を破って一挙に噴火した彼の作品

               浮浪孤児

         孤児の眼が駅の日暮れをらんらんたり

         孤児奔放つねなぬ世のいのちとて

         ひしめきて人らふぬけよ孤児さえ生き

         孤児生きてあり人々きらをまとえるのみ

         孤児をみる悔恨ひとりびとりふかく

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  1. 2006/03/26(日) 08:48:04|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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