■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (42)


写真 「街に咲いた野生のスミレ」 名前不詳 2006・3・26




           黒の回想 わが俳句遍歴 (42)

7.27(日)  つづき  

 山口聖二が「俳句基地」(「鋭角」の前身)でこれらの句に石川淳の「焼跡のイエス」を想起し、
ぼくなぼくでさっきの「路次のうた」に安岡章太郎の「ガラスの靴」を想起したりしているのは、
聖二もぼくも、そのころは文壇のうごきに敏感だったせいか。

一柿の怒りは続く。
彼の「豆の殻」十七句の中から、


        豆の殻をむくきのうもきょうも腹だたし

        豆の殻をむく妻のためいきを我も

        豆の殻をむく父のいかりを子はしらない 

       豆の殻をむく明日はむくべき豆ありや

       豆の殻をむく農林大臣もむくか

       豆の殻をすてるきのうの殻の上にすてる

       豆の殻をすてるうずたかければまた怒る

       豆の殻るいるいと人を泣かしむる

 こらはもう一柿の美学でも修辞でも何でもない。
それをはるかに飛び越えた一柿の<いかり>そのものだ。

ぼくがこの一連を「缺点だらけの一柿の代表作」だと評したら一柿は苦笑するであろうか。

缺点だらけと僕が云う意味は、表現技法を心得つくした彼が敢てそれを無視して真実の
追求一本にしぼったという意味だ。

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  1. 2006/03/28(火) 08:18:31|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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