■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (44)


写真 「木瓜」=ぼけ 2006・3・20 夕方、近くの公園にて



           黒の回想 わが俳句遍歴 (44)

8・3(日) 晴    


 ながかったダブル梅雨も去ったのか、昨日から晴天で蝉の声が賑やかだ。
昨日は斎藤直樹氏から、父三鬼を「京大俳句事件」や「新興俳句事件」のスパイとして
書かれた、小野昭三著『密告』に就いての経過報告書を頂いた。

この報告書広い範囲に配られたのであろうが三鬼スパイ説などてんで信用していない僕など
まで改めて『密告』を読まねばならぬような気になって、ややこしい。

片山花御史のこと

この人はぼくより少し若いが、彼の句集『工人』の後記に、その俳句生活は大正十二年
「天の川」投稿に始まると書いているから、俳句歴から云えば僕のずっと先輩だ。

ぼくが「天の川」に復帰したころすでに「天の川」巻頭グループの一人だった。
そして戦争中、影草盲しい、一柿、緘黙の人となり終ったころ、
北九州から出向いて「天の川」編集に大いに力を貸していたように記憶している。

彼は現在の北九州工大の前身、明治専門の出身で顕微鏡などでの鉄質の検査が
彼の仕事であったはずだ。

彼の句集『工人』は昭和十五年に出されている。戦争の最中だ。彼は新興俳句弾圧事件で
禅先生と一緒に何度も特高の取調べを受けた組だ。

年齢的に「天の川」の人たちが「京大俳句」の人たちよりも平均して少し上であったということも
「憲兵の前ですっべってころんじゃった」的作品を「天の川」が作らなかった
一因であろうかとも思う。

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  1. 2006/04/01(土) 08:59:37|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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