■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (56)


写真 「背高き菜の花」 2006・4・16 散歩コース・オオタカの餌場付近にて




           黒の回想 わが俳句遍歴 (56)


10・4(土) 晴  つづき

以前からこの一連、ぼくの頭の中に引っかかっていたが、今読み直してみると、矢張りそう思われる。
だが根元的なにんげんの悲しみが奥深く漂っていて素光はうまい作家だと思う。

昭和十五年頃、大連から一寸帰って来た時の話だが、何かの折、禅先生は
「一柿は刺身だ、素光はうま煮だ」とぼくに言ったことがある。

なるほど、なるほどと思って僕は聞いた。僕自身が何料理であるかは聞きもらした。


         子の兵は粉ひきのうたの夜も進軍

         粉ひきうた椋の夜風がたたらふむ

         星が冷え粉ひきのうたの澄んでくる


 この進軍は本当の支那大陸での進軍だ。父の「粉屋が哭いている」。いや哭いてはいない。
星空のもとの美しい唄声だ。


 『郷』一巻はこんな美しいうたに満ちている。ふるさとの歌が天成の美声でうたはれている。
涯子の悪声とは全く違う。第二句集『紺』に進もう。
       

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  1. 2006/04/26(水) 08:05:12|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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