■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (93)


 写真  ひまわり&ミツバチ  2006・7・6
 


           

黒の回想 わが俳句遍歴 (93)・・・・・・・阪口涯子

      
1981・1・17(土)  雪時 つづき

戦後の「長い口語俳句」のことを書かねばならぬが、その前に一寸と一休みしたくなった。

      アロン ⑪

髪の毛の黒い痩せた小さな白衣の姿に彼らは怪訝な顔をする。
私は怯々とそして半ば思いあきらめた顔をして屋内にはいる。

二階のコンクリート床の上にそのままマットを敷いて白系たちが居る居る。
知った顔、知らぬ顔。

「ドクトル。神様のお蔭で飛んだ幸せだよ」

「フン!」

などと怒った顔、ジロリと私をみてそのまゝ窓外を向く絶望の顔。

 そんな白系たちの心音を聴いたり、階下の兵士たちの傷の手当てをしたりして
毎日私は暮らした。

ソ連衛生部隊などまだ大連にやって来ない頃のことです。


ある日の午後、私は特務機関を訪れます。
通訳は這入ったまゝ、私を待たせて仲々出て参りません。

やがて彼は街路をへだてた分館に私を連れて行く。
またその戸外に私を待たせて彼は仲々出てこない。

暫らく経って出てきた彼は、怪訝な顔で
「矢張り本館の方らしい」と私を連行する。
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  1. 2006/07/10(月) 07:48:55|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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