■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (96)


写真  午後7時の稲  2006・7・14



           

黒の回想 わが俳句遍歴 (96)・・・・・・・阪口涯子

      
1981・1・17(土)  雪時 つづき

戦後の「長い口語俳句」のことを書かねばならぬが、その前に一寸と一休みしたくなった。

      アロン ⑭

金色燦然たる時計や鎖に少佐(マヨール)は眼をかがやかせて見入り、
隣席の大尉(カピタン)に、チラリと流し目を送って、いちはやくそれを自分のポケットに
しまいこみます。

私たちは日本酒や支那料理を貢物のほとりにどっさり持ち込みます。

 酔った一同は椅子を起って、「ウラー、スターリン」と杯(スカタン)をあげて叫びました。
これも酔った少佐(マヨール)は感極まって、

「この次にはソ連の日本人に関する政策に就いて詳しく説明する」
と言うのでした。

通詞のグメニューク青年も酔っぱらったので何が何だか解らない始末です。
少佐は英語が話せると威張るのですが、それが、

「アイ・アム・ア・イングリッシュマン」を幾度も繰り返す、その一点張りには私たちも弱りました。

が何れにしても会合は大成功で、周囲の日本人達は少し安心感をとり戻しました。

約束の数日後、私の家の広間いっぱいに近所の日本人を集め、
グメニュー青年を介して

「ソ連の日本人に対する政策を聴かして下さい」

と申込みましたが、最早酔っていない少佐(マヨール)は

「それは仲ゝ難しいことだから」

と許りで、到々その会合を流会させて終いました。
上司の司令を待たずにそんなこと勿論やれるはずはありますまい。

 
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  1. 2006/07/16(日) 06:46:24|
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