■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (97)



写真  草の葉で作ったバッタ  2006・7・17  瀬戸屋敷にて(註・これはnora作ではありませんよ~)



           

黒の回想 わが俳句遍歴 (97)・・・・・・・阪口涯子

      
1981・1・17(土)  雪時 つづき

戦後の「長い口語俳句」のことを書かねばならぬが、その前に一寸と一休みしたくなった。

      アロン ⑮

 秋になって一人の大尉はブロンドの髪の、ふくよかな顔をした若い細君を連れて参りました。
この細君は暇だとみえて午後はいつも二階のベランダで日向ぼっこをしていましいた。

真赤な日本の長襦袢を着て白足袋をはいて何時もニコニコしています。
それが幾日も続くので、

「これは日本の寝巻き(エトヤポンスキーパジャマ)だからお止しなさい」

 彼女はうなずいて承知してくれるのですが、
翌日も翌日も矢張りそれを着て日向ぼっこを続けます。


石のベランダに金髪と赤い襦袢が秋陽にかゞやいて、それは憂愁に近い鮮明さでありました。
も一人の稍々年配の大尉の細君に、その子供の急性腸炎で夜、私は呼ばれたが、
浣腸のあと子供の尻を拭かなかったのには弱らされた。

だが困ってるだろうと言って米(リース)や砂糖(サッハル)を彼女たちは
塀越しによく私の家内に呉れたりしました。


 隣家によく黒塗りの自動車を乗りつける海軍大佐がある。
この平出大佐を想わせる押出しのいいイワノフ大佐は早稲田の聴講生だったとかで
日本語が巧みでした。
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  1. 2006/07/19(水) 07:31:52|
  2. ■ 『黒の回想・わが俳句遍歴』 阪口涯子
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