■阪口涯子の俳句

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●黒の回想 わが俳句遍歴 (101)


写真  町のフジウツギ  2006・7・17  開成町にて



           

黒の回想 わが俳句遍歴 (101)・・・阪口涯子

      
1981・1・17(土)  雪時 つづき

戦後の「長い口語俳句」のことを書かねばならぬが、その前に一寸と一休みしたくなった。

      アロン ⑲

 メリーは二十二才の背の高いロシア語のうまい日本娘で、彼女が何うしてユダヤ女、
それも兎角の噂のあるトーシャの家に寄食していたのかは詳しいことは私は知りません。

 アロンは鉄火者ですが、それでもソ連のある高等工業電気科を卒業した、
謂わばインテリです。


そのアロンが、今は居ぬわけではないソ連娘や白系娘にひかれずに、
何うして髪の毛の黒い頬骨の稍突きでたメリーを好きになったのか私は解りません、

がみどりの黒髪は私たちがブロンドっを綺麗と思う以上に彼らには
異国的魅力的に見えるらしいのです。

ともすれば彼らは女や子供の髪に触りたがります。

私には少し遠慮して

「メリーさん少しキレイ」

と言っていましたが、自分は破れた靴をはいても、そう多くない月給から、

メリーには純毛の生地を購ってやったり、その頃少し出だしたコティーやビガンの
化粧品を与えたりしました。


 土曜の夜など彼らはよく会食します。
ハムや腸詰や塩鯖や生胡瓜、それに日本酒やウオッカ、

総じて簡単な食事です。
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  1. 2006/07/27(木) 07:25:37|
  2. ■ 『北風列車』 阪口涯子第一句集
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